総括


単に休業します、と書くだけではあまりにも素っ気ないですから、この1年の総括を書いてみたいと思います。

まずアクシスとしての最初の決算は信じられないかもしれませんが、経常利益を若干ですが出すことができました。税務署等への申告も全て終えています。つまり黒字決算です。

ただ京都南天堂部門に関しては残念ながらと言うか、当然と言うべきか、わらしべさんが辞められてから私が仕入をすることになった影響もあり、かなりの赤字です。

すでにわらしべさんが推測されておられるように、アクシスとして営業できる中で私のキャリア(前職)を活かせることをしていたというのが実態です。切り札と考えていたのは、その案件によって入ってくる資金でした。はっきりとした額面を書くことはできませんが、現在のアクシスの資本金とあまり変わらない額です。この資金をもとに在庫の建て直しと南天堂の財務状況を改善しようと考えていました。そうして今に至ったのですが、これまでの販売実績を考慮すると、少なくとも京都南天堂としての販売単価の下落が止まらない状況で、設立当初のような売上を上げることはほぼ不可能だと判断しました。その結果が無期限休業に至った理由です。

振り返ってみると、去年の7月をピークにその後は売上が右肩下がりになってしまいました。その原因は全て私にあると思っています。ピークを迎えた去年の7月にわらしべさんから「回転本だけでなく高額商品の仕入も始めたい」と提案された時に、反対してしまったのがそもそも過ちの始まりだったのかもしれません。無能せどらーの私が偉そうにわらしべさんに意見を、しかも間違った意見を言ってしまったのが悪かったのだと思います。その時の私は「今でもこれだけの売上があるんだから、リスクを背負わずもう少し会社としての財務基盤を固めてから、高額商品の仕入をしても遅くない」と考えていました。

そしてこの考え方がそもそもそれまでの販売実績を全く無視したものだったとしか言えないのが実際です。京都南天堂をオープンしてからの2ヶ月は当初の予想以上に売れていたと思います。これはわらしべさんの仕入能力が凄かったということだと思いますが、それと同時にわらしべさんに現物出資してもらった在庫が良かったという面も多々あります。私がもう少し冷静に考えていれば良かったのでしょうが、当時の京都南天堂はわらしべさんの現物出資在庫と通常業務としてわらしべさんに仕入れてきてもらっていた回転本の両輪で成り立っていたはずで、2ヶ月を経過した7月になると、当然現物出資在庫は目減りしているわけで、この部分の補充もしなければ、片輪走行になってしまい、転んでしまうのは明らかです。

想像以上の売上に浮き足立っていた私を尻目にわらしべさんはこのことに気付いていたはずで、わらしべさんが辞めていった理由の一つにはこのあたりのことが当然含まれていると思います。


このようなことから私がこのまま京都南天堂の舵取りをしていっても会社として利益を出すことは困難だと判断して、今回の休業を決断しました。今後アクシスは別業種で営業を続行していくことになっています。また個人としてもせどりをすることはなくなります。

そこで現在残っている2700〜2800点ほどの在庫を処分しようと思います。もし引き取っても良いと考えていただける方がいらっしゃいましたら、kyotonantendo@mail.goo.ne.jp(←@を半角の@にして下さい)までご一報下さい。ご連絡がありました方には改めてアマゾンでの最終出品リストを送付させていただきます。

またこのブログの更新も今回が最後になると思います。2年以上に渡ってこんな私にお付き合いしていただき本当にありがとうございました。