大人の対応

東京遠征前からくまねこ堂さんのブログに一見荒らしと思えるコメントがあって気になっていました。実際にくまきちさんにお会いした時に事情を伺い、リアル店舗を持つくまきちさんとしては対応の難しい相手だということも分かりました。

ここを見ているかどうかは分かりませんが、大いなる空くんには、「背伸びしたって背が高くなるわけじゃないよ」と言いたいですね。インターネットの世界というのは、基本的に年齢を問われない世界です。そのかわり大人の対応を暗に求められる厳しい世界だと言えるかもしれません。

今だから言えるのですが、私は一昨年まで、今は亡き近鉄バファローズの実況掲示板の管理人をやっていました。この実況掲示板のローカルルールはいたってシンプルで「他球団の選手・関係者を蔑むスレを立てないこと!」というものだけでした。

12球団それぞれが同様の実況掲示板を持っていて、試合中はそこで応援するのですが、中には「試合中、相手チームの話題を書くのは厳禁」というルールを定めている球団掲示板もありました。そんな中でほとんど無法地帯と言えるほどルールのないバファローズ実況掲示板は異色の存在だったかもしれません。ルールがないということは、何を書いても良いということにつながるわけですからね。

ところが実際は、管理人が集う管理人専用掲示板で「牛さんの板が一番大人ですね」というありがたい言葉をいただいていたのです。

今思うと、明文化されたローカルルールが1つしかないかわりに掲示板内には暗黙のルールがあったのだと思います。それは「ルールがないというのは何をしても良いというわけじゃない。各自が自ずとルールを定めて守らなければならない。」ということです。

今でも思い出深い出来事があるのですが、それはある日の西武戦のことです。試合中は相手チームの掲示板を偵察(^^;したりしながら楽しむのですが、本来なら西武の掲示板に立てられるべき実況用の新スレがバファローズ掲示板内に間違って立てられてしまったのです。

当然のことながらそのスレを立てた人は西武の掲示板内でボロクソに叩かれていました。


「恥さらし」
「氏ね」


罵詈雑言の嵐です。ところがバファローズ掲示板では、何故か好意的に受け止められたんです。しかもその誤爆スレを次スレとして使うことになったんです。


「牛さん、なんか喜んでるw」
「牛さんは相変わらず大人だなw」


こんな感じで西武の板も和み始めました。今更ながら咄嗟にこういう対応を取った人達の心の温かさには今でも尊敬の念を抱きます。


関係ない話になってしまいましたが、くまねこ堂さんに限らず多くの人は常にどんなコメントでも受け付けています。これをどのように捉えるかで意味合いが変わってくると思うのですが、「ルールがないということは何を書いても良い」と判断する人もいるでしょう。その一方で「ルールがない以上、自分でルールを決めて自制しなければならない」と考える人もいるでしょう。

必要以上に格好つける必要はないと思うのですが、ルールがない場に出る時こそ、場の空気を読む大人の対応が必要なんじゃないかと思うんです。

この感覚、大いなる空くんに分かってもらえるかなぁ・・・。