交渉

影丸さん値下げ交渉で玉砕したようですし、こんな中身のないブログにも関わらず人気ブログランキングでクリックしていただいている方が多数おられますので、以前も書いたような気がしますが、より実践的な値下げ交渉術について紹介してみたいと思います。

大抵の営業所にはセンター長が2人はいます。そして大概はキャリアが長く営業所で偉そうにしている方が出勤日には偉そうに営業所でふんぞり返っています。となると、もう1人のセンター長は現場に出ることになります。

私は年末の宅急便配達のバイトをしましたが、1日の仕事を終えて不在荷物を引き渡すのは営業所ではなく、配達エリアで自宅近辺の適当な場所でした。(営業所はかなり遠いので)

そして引き継ぎに来てくれるSDさんの中にセンター長がいたんですね。これがとても幸いでした。私はマイカーを使って配達をしていましたので、この技を使うことができましたが、そのせいもあって、引き継ぎの際には、当日発送分のメール便をセンター長に渡すようにしてみたんです。

最初のうちは、普段集荷に来てもらっていないセンター長ですから、遠慮気味に一律300グラムと自己申告で伝票を渡していたのですが、夜の10時過ぎに荷物を引き渡した際にメール便も一緒に渡すと、

「こんな時間まで頑張ってもらってすいませんね。これからは全部80円にしておきますね」

と言ってくれたんです。営業所でふんぞり返っているセンター長の2番手とは言っても、ヤマト運輸においては間違いなくセンター長の肩書きのある方のお墨付きです。次からは「**さんは80円で良いって言ってくれましたよ」で他のSDさんは撃沈です。

半信半疑で言ってみた持込営業所でも「**さんから一律80円って言われているんですけど・・・」で通用しました。

ほぼ有り得ないですが、今では「引っ越す時は言って下さいね。引越先の営業所に一律料金の件を連絡しておきますから」と言ってもらえています。

ただ残念なことに、このお墨付きをくれたセンター長が今月ヤマト運輸を退職してしまったそうなんです。

今月の初めに送料支払日に留守だったので、当日担当営業所まで支払に行った時に**さんに会ったのですが、

「ひっそりさん、もうこの会社辞めようと思っているんですよ」

と、言われていたんです。

「センター長にまでなってもったいないでしょ?」

当たり前ですが、私と同世代の**さんにそういう言葉を口にしていました。

「もうそろそろ自分のやりたい仕事を考えてみようかなと思いまして」

どうも真剣に考えているようです。

「私も自分で会社をやっているけど、資金はあります?」
「ひっそりさんも配達を手伝っていただいてご存知でしょうけど、この仕事をやっていると寝ているか配達をしているかしかないんですよ。給料はたくさんもらえるんですけど、使う暇がないと言うか、今では***円も貯金があって、腐らせている状態なんです」

その時の会話が最後でした。昨日集荷に来てくれたSDさんから**さんがすでに退職されたことを聞きました。


値下げ交渉の話とはかけ離れてしまいましたが、普段集荷に来てくれているSDさんはどの営業所であっても本当に良い人のはずです。私の場合は、時間に余裕がありましたので、配達のお手伝いができましたが、そういうきっかけじゃなくても下心なしに心を開いて接していれば、SDさんとの信頼関係を築けるんじゃないかと思います。

値下げをすることによってSDさんの歩合は確実に減ることになります。それでも値下げしてあげたいと思ってもらえるような振る舞いや接し方をするのは決して間違っていることじゃないと思いますし、仮に値下げにつながらなくても、そこで培った人としての付き合いが無駄になることは決してないと思うんですね。

だんだん呂律が回らなくなってきました。